「権利擁護と意思決定支援について」 交野市主催 虐待研修

2023年9月26日

2023年9月26日 交野市主催 虐待研修

「権利擁護と意思決定支援について」

講師 社会福祉法人 北摂杉の子会 地域生活支援部 平野貴久

 

本日は交野市主催の虐待研修に参加してきました。

・障害者虐待防止法の制度概要と改正点を知る。

 「障がい者虐待防止法」2012年10月1日から施行されました。

  障がい者虐待の類型や障害者虐待防止法の特徴を学びました。

 障がい者虐待防止法の推進を目的とした法改正が令和3年度改正されました。令和4年度からは虐待防止委員会の設置義務化されました。

身体拘束の適正化について、身体拘束の定義として止むを得ず、身体拘束をせざるを得ない場合の三要件

①切迫性 ご本人または周囲が、怪我や命にかかわるなど、切迫した状態である事

②一時性 やむを得ず、身体拘束を行うことがあっても、一時的である事

③非代替性 身体拘束をおこなうこと以外、代わりとなる対応方法がないこと

*身体拘束を行わずに済むために、支援の質の向上を図ることが大切。

・以下も身体拘束にあたる場合があります。

 見逃してはならない身体拘束

 ドラッグロック 薬によって、ご本人に動きのない状態を変化させてしまうこと。ある意味、最も拒否権のない身体拘束という認識が必要です。

 スピーチロック 「あかん」「だめ」「まって」という言葉かけによる拘束 言葉による拘束があることも認識しておくことが大切。

その他大切な事 コロナによるレッドゾーンの隔離も、一時的とはいえ          拘束状態。すべての高速で大切なことは、恒久的に行ってはいけないこと。身体拘束を早期解除にするための方策を検討し個別支援計画に落とし込んで支援すること。

 身体拘束の指針について

 ①事業所における身体拘束の適正化に関する基本的な考え方

 ②身体拘束適正化委員会その他事業所内の組織に関する事項

 ③身体拘束適正化のための職員研修に関する基本方針

 ④事業所内で発生した身体拘束等の報告方法等の方策に関する基本方針

 ⑤身体拘束等発生時の対応に関する基本方針 

 ⑥利用者等における当該指針の閲覧に関する基本方針

 ⑦その他身体拘束等の適正化の推進のための必要な基本方針

 を盛り込むことが大事です。

 

・北摂杉の子会の「権利擁護虐待防止体制」はどのように取り組んでいるのか!事業所での事例をあげて頂き、多くの可能性があることを学びました。

・意志の尊重について

「意思決定」とは?  今まで「意志想像支援」をしてませんでしたか?

 意志決定支援には、「選択の支援」「意志表出の支援」「意志形成の支援」があり、意思決定ができるようになると、自尊心向上と質の高い生活を可能になることを学びました。

・人材育成について

みんなで「虐待防止」に取り組むために!

チームで目標を共有することの大切さを学びました。